リタイヤ男のログハウス生活

リタイヤ後に海の近くのログハウスで第三の人生スタート

「釣り船」で、近年にない辛さ、苦しさを経験・・・

「辛坊治郎は凄い!」船酔いで、もうろうとした頭に、彼の顔が浮かんだ。


3月3日付の「ブログ」で、私は彼に共感し応援していたが、その後、無事太平洋横断に成功し、現在は再びヨットで日本へ向かっているはず。


釣り船に乗るまでの経緯はまたの機会に触れるが、生意気にもサビキで小アジや小サバを釣るのはそれなりに楽しいが、少し物足りなくなってきた。


やはり、当初の海釣りの目標である青物を釣りたいが、自己流では簡単に釣れないことがよく分かったので、魚の釣り方も教えてくれる釣り船の探していた。


白崎周辺には、近くの島まで連れて行ってくれる渡船は多いが、釣り船は少なく、ようやく見つけ船長と話をして乗船させてもらうことに。


しかし、その船は青物狙いというより、外洋まで出て行き、150m以上底にいる大きなヒラメやオコゼ、それにクエ狙いの完全に上級者向け。


その日の釣り客は、私を含め全部で8人。私以外は全員常連客で、朝5時に白崎の港を出航した。


定員14名の結構大きめの釣り船

朝日を背に出航。ここまでは良かったが・・・


船長がベテランの釣り客に、私に釣り方を教えるよう頼んでくれていて、漁場に向かう途中、彼から電動リール(生まれて初めて)の使い方、エサの付け方や釣り方等を習う。


ところが外洋に出た途端に、大きなうねりが繰り返しやってきて、私は完全に船酔い。


最初はトイレで吐いていたが、その後は甲板から直接海へ・・・。


この苦しさは形容しがたい。お酒の悪酔いとはわけが違う。


いくら嘔吐しても下船しない限りはこの辛さから逃れられないのは、過去の経験からよく分かっている。


若い時、沖縄からフェリーで大阪へ戻る時、台風の後で海が大荒れ、船内は修羅場と化したシーンが突然フラッシュバック。


こんなに酷い船酔いは、多分それ以来のような気がする。


私を見かねた釣り客から、酔い止めの薬をもらったが、数分後にはすぐまた吐き気を催し、薬も一緒に体外へ。


ようやく漁場に着き、船が止まると私以外の釣り客は、みんな平気な顔で釣りを始めた。


船が止まると、余計に揺れること揺れること・・・。


私はもう釣りどころではない。船内で完全に横になり、脂汗をかきながら、頭に浮かんだのが、一行目の辛坊治郎の顔。


太平洋横断中のヨットの揺れは、こんなレベルではないはず。改めて彼は凄いと思った。


その後は幸い?天候が悪化し、海も荒れてきたので、予定より早めに戻ることに。


それでも港までの約1時間半の長いこと長いこと・・・。


結局、一度も糸を垂らすことなく、この日の私の釣りは終わった。


船長は前日に、酔い止めの薬を飲むことを勧めてくれたが、私は船酔いしない根拠のない自信があって、無謀にも飲まずに乗船。


下船後、船長は今日のうねりは初めての人にはキツいと慰めてもくれたが、その時はもう釣り船は懲り懲り、勘弁して欲しい気分だった。


その日は夜も食欲はなく、珍しくビールも飲まず、卵スープを作って早めに就寝。


夜中に目が覚め、昨日はもう二度と釣り船に乗らないと誓ったが、折角海の近くにいるのにこのまま終わってイイものか、自問自答し始めました。

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