おもしろい人生とは・・・
ようやく自宅隔離から開放されたので、今朝は居候先の友人と、骨肉茶(バクテー)を食べに行った。
バクテーはマレーシアかシンガポールでしか食べられないローカルフードで、豚バラ肉を独自のハーブや中国醤油に煮込んだ一種の薬膳料理だ。
手前はレタスの炒め物、奥の土鍋がバクテー
独特の風味で「天下一品」のラーメン同様、私は周期的に食べたくなる料理でもある(笑)
話は変わるが、現在マレーシアは雨が多く、ほぼ毎日夕方に激しいスコールがあり、地域によっては洪水になったりもしている。
本来なら既に雨期は終わり、そろそろ年で一番暑い季節、乾期が始まるはずなんだけれど・・・。
今日も午後からズッと雨が降っていたので、雨を眺めながら本を読んでいたら、久しぶりにこの本をテーマに「ブログ」を書きたくなった。
今回、Kindleの電子ブックは持ってきていたが、紙の本は一冊だけで、以前「ブログ」で触れたかもしれない「曽野綾子」の「人間の分際」だ。
既に読んだ本だけれど、気に入った箇所がいくつもあり、もう一度マレーシアで読み返したくなった。
まず、本の帯に書かれている「やればできる」というのは、とんでもない思い上がり。というのは私もその通りだと思う。
一部のアスリートが、優勝したインタビューでよく言う「努力は必ず報われる」というのも全く正しくない。
だからといって努力するな、とは言ってないが、世の中、報われない努力がほとんどで、自分の限度や限界を知ることが大切だと説いている。
またあまりに理想が高いと、常に現実と理想のギャップに悩まされることになるとも・・・。
彼女の主張は、概ね私の考え方、生き方によく似ていて、読み返す度に納得させられ、面白い。
唯一違うのは、私はほぼ無神論者だが、彼女は敬虔なクリスチャンなので、所々に神にまつわる話が出てくる点ぐらいだ。
でも信心深い人はそんなモンかと思うだけで、さほど気にはならない。
本書で私の一番気に入ったフレーズは「人生のおもしろさは、そのために払った犠牲や危険とかなり正確に比例している。冒険しないでおもしろい人生などない」(原文のまま)
我が意を得たりで、私もそんな人生を歩んできたつもりだし、残りの人生も今と変わらず歩み続けたいと思っています。