我慢の限界が試される・・・
一昨日、マレーシアの運転免許証の更新に行ってきた。
免許証は昨年9月の誕生日に失効しており、今回は事前に日本で国際免許証を取得してきたが、国際免許の有効期限は1年なので、来る時は毎年取得しなければならない。
マレーシアの免許は日本同様、基本5年間有効だし、身分証明証の替わりにもなるので何かと便利だ。
申請は、JPJといって日本の陸運局のようなところで行なうが、免許の更新だけでなく、車の登録や廃車の手続き等、全てここで行なっているので、いつ行っても混んでいる。
PJという地域にあるJPJの入り口
なので行くときは、いつもそれなりの覚悟が必要。
それは、どんなに進みが遅くても、絶対にイライラせず辛抱して待つ覚悟だ。
そう思わないと、途中で腹が立って帰りたくなる。
その昔、駐在員の時は総務のスタッフが手配してくれたので、自分で並ぶことはなかったし、こんなに大変だとは知らなかった。
でも一応番号をもらって待つので、待ち時間の想像はつくし、自由に外出して戻って来ることも可能なので、気分的に楽なことは楽。
朝7時半から受付が始まるが、一番渋滞する時間なので、私はその時間を避けて9時前にJPJへ到着した。
早速受付で、免許更新を告げて番号をもらう。
番号は目的別に分かれており、少なくても3種類か4種類ぐらいあった。
中に入ってモニターを見たが、私の関連番号は表示されていない。
しばらく待つとモニターに出た番号は2030で、私の番号2083まで、なんと50人以上が待っていることになる。
これは想像していた以上に大変そう。
また10カ所ほどある窓口で、開いている箇所はなんと3カ所だけ。
密になるのを嫌ってか、暑いのに多くの人が外で待っている
30分ほど椅子に座って様子を伺っていたら、その間進んだのは僅か4、5人。
あまりに遅い進み具合で、たまらず表に出て、取り敢えずコーヒーショップでお茶でも飲みながら、どうしたものか考えることにした。
今後もこのペースなら、1時間で10人程度ということになる。
私の前に50人もいるということは、単純計算して5時間待ち。
昼までに終わればと思って、それなりの覚悟でやってきたが、昼休みが始まる午後1時までに終わるかどうかも、ちょっと微妙になってきた。
私は昔から並ぶのが大の苦手で、人気のラーメン店でも並んだ記憶はほとんどない。
しかし、これはひょっとしたら一日中待つことになりそうだ。
一瞬、免許取得を諦めることも頭に浮かんだが、取り敢えず1時間後に戻って進み具合を確認することに・・・。
そうしたら、開いている窓口が3カ所から5カ所に増え、一挙に20人以上進んでいる。
それまでの悲壮感は、一気にすっ飛んだ。
このペースで進めば、あと1時間ちょっとで私の番になる。
その後も、ほぼ予想通りに進んでトータル2時間半待ちで、新しい運転免許証を手にすることが出来た。
一時は4、5時間を覚悟したので、普通に考えれば2時間半待ちは決して短くはないが、あの状況では決して長くは感じなかった。
私はアセアン諸国で、こういう場面に遭遇すると、いつも自分の我慢や辛抱の限界が試されていると思うようにしている。
でないと、ここでは暮らせませんから・・・。