「佇めば中世」の根来寺を参拝・・・
コロナ禍でマレーシアを引き揚げてから、日本でやりたいことの一つに神社仏閣巡りがあった。
私も60歳を境に、ようやく神社仏閣の良さが少し分かったような気がする。
過去に住んでいたアメリカでキリスト教、マレーシアとインドネシアではイスラム教と仏教以外の宗教にも身近に接してきたことで、逆に仏教に大らかさと親しみを感じるようになった。
とはいえ65歳の時に、禅寺で3泊4日の修行体験をしたぐらいで、禅や仏教の知識に乏しいが、常に興味はある。
また、神社仏閣の一部でもある庭園や境内の雰囲気というか、あの空間はとても居心地がいいし、本堂内陣の何となく厳かで、ひんやりとした空気感も好きだ。
訪問前に、歴史的な背景や由来を事前に予習してから参拝したほうが、より深く楽しめるのは間違いない。
最近、白崎の「ログハウス」周辺で訪れたお寺といえば、JR由良駅前近くの興国寺ぐらいだった。
興国寺は以前の「ブログ」でも触れたが、風情のある臨済宗のお寺で春と秋に何度か訪れている。
そんなある日、同じ和歌山県の根来寺を訪れる機会を得た。
客人と一緒に大阪から白崎の「ログハウス」へ向かう途中、彼のリクエストで立ち寄った。
根来寺は大阪の自宅から、車でちょうど1時間ぐらいの以外に便利なところにあった。
根来寺の入り口、大伝法堂へと続く石段
大伝法堂、根来寺の本堂に当り、本尊は3mを越える巨像の金剛界大日如来が奉られていた
神社仏閣巡りをしたいと思っていた私にとっては、まさに渡りに船。
寺の由来は、高野山に開かれた大伝法院を始まりとする新義真言宗の総本山で、ここでは詳しい説明は省略するが、以下の大塔はユニークな建造物で国宝だ。
美しい円形の大塔、円形の内陣は日本唯一とのこと
「ブログ」のタイトル「佇まいは中世」は、根来寺のキャッチコピーで日本の歴史・芸術などに大きく貢献した寺院とある。
桜と紅葉の名所でもあるが、紅葉にはまだ少し早いからか、広大な境内には人影もまばらで、ゆっくり散策するにはちょうど良かった。
本坊の寺務所の裏には美しい庭園もあって、渡り廊下の途中の壁に目をやれば・・・。
自分に「な」とは「なるほど」と思える標語に出会った
これを機に、和歌山県のお寺にも興味が沸き、再び訪問しようという気持ちになった。
また禅や仏教についても、海外の友人に少しは説明出来るぐらいの知識は身につけたいと、常々思っています。