五木寛之の「親鸞聖人」・・-・
先週日曜日の午後、大阪梅田にあるNHKの文化センターで、五木寛之の「わたしの親鸞聖人」を受講した。
奇しくも現在、京都国立博物館で「親鸞の生誕850年を記念した展覧会」が開催されており、出来ればこっちも行きたいと思っている。
どうも今「親鸞ブーム」のようだ。
私は最近、この「ブログ」でも触れているが、宗教、特に仏教全般に対する興味が深まった。
但し「親鸞」に関する知識は、ほとんどないに等しい。
また「五木寛之」といえば私が20代の頃、文学好きの会社の先輩に誘われ、大阪での講演について行った記憶がある。
50年近く前のことで、話の中身は全く憶えていないが、冒頭本人の過去、特に少年期に今の北朝鮮から引揚げた当時の悲惨な出来事が「五木寛之」の原点になっているという話始めは同じだった。
ただ現在90歳なので、失礼ながら講演であまり多くを期待してはいけないかな、とも思ったりもしたが、昔と変わらぬ巧みな話しっぷりで、聴衆を笑いに巻き込みながらも、きっちり1時間、演壇でずっと立ったまま原稿も見ずに話をされたのは立派だったし驚いた。
200人ぐらい入る特別会場は満席で、やはり年配の方が多かったが、若い人の姿も結構見られた。
その昔、五木寛之は私の好きな作家の一人だったが、晩年の作品はほとんど知らないし、彼の著書の「親鸞」も読んでいない。
「ブログ」では、講演の具体的な内容には触れないが、私が「親鸞」のことをもう少し詳しく知りたいと思うキッカケ作りの場としては十分だった。
また変な話、自分の予定を記入する手帳に「親鸞」の「鸞」という漢字の上の部分が細かくてよく分からず、ずっとひらがなで書いていたが、今回の講演をキッカケに一度書いてみれば意外と簡単!
糸言糸の下に鳥と書けばイイだけだったんで、多分二度と忘れないと思う。
実は明日も、わざわざ京都のNHK文化センターまで出向き、昨年末の講演で興味を持った佐々木閑氏の「唯識思想」を受講予定だ。
余談だが、佐々木氏の名前の「閑」という漢字が読めず、ここに書き込むにも結構苦労した。
ようやく「しずか」と読むことが分かり変換出来たが、元々漢字は苦手とはいえ「鸞」にしろ「閑」にしろ、ホント日本語は難しいです。