リタイヤ男のログハウス生活

リタイヤ後に海の近くのログハウスで第三の人生スタート

中之島美術館へ・・・

前回の「ブログ」は、途中から中学生の宿題、映画の感想文を書いているような気分になり、まとめるのに結構苦労した。


普段の「ブログ」は、日記の延長みたいなもんなので、テーマさえ決めれば比較的チャチャと書けるが「ロストケア」は何度も書き直して、途中で止めようかと思ったぐらいだ。


元々語彙力はなく漢字も苦手、文章を書くのは得意ではないので、今後このような筋書きの説明がいる感想文は極力控えたい(笑)


さて暖かくなると、私は長い冬眠から目醒めたクマのように急に活動的になる。


先日は、大阪中之島の美術館へ佐伯祐三展を観に行ってきた。



佐伯祐三は、私の好きな日本の現代画家の一人である。


ただ、30歳の若さで亡くなっていたのは知らなかった。


それも2回目の渡仏中に結核が悪化して、フランスで亡くなっている。


今から100年近く前の話である。


私は佐伯の風景画、特にパリの風景画が大好きだが、一見すると平面的で単調な構図も、彼の手にかかったら、途端に魅力的な絵に変貌を遂げる。


そこにはイイ意味で日本人らしさはなく、下の絵もそうだが垢抜けしていて、西欧の有名な画家の作品と比べてもなんら遜色ない。


ほとんどの絵画の撮影が許可されているのも嬉しい


また、街角のポスターやお店の看板文字などを、独特のタッチで表現する手法も、彼の世界観と雰囲気がモロに出ていて好きな作品群だ。



闘病期間を含め、トータル僅か3年足らずのフランス滞在で、また30歳で亡くなるまで、数多くの作品を残したことにも驚かされた。


彼の制作ペースは驚異的で、一枚ずつ仕上げたのか、何枚もの絵を並べて同時に描いていたのかは知る余地はないが、そこも興味深いところではある


実は私も大昔に、油絵を少しかじったことがあったが、油絵は絵の具が乾くまで時間がかかり、短期間で仕上げるのは難しい。


待ちきれず、絵の具が乾く前に上塗りすると、下の絵の具と混ざって汚くなることがよくあった。


なので油絵は、我慢強い性格でないと、使いこなせない画材だと思っていた(笑)


佐伯は絵の具を重ねず、その場で一気に描き上げたのか、あるいはパレットナイフで下の絵の具を削ったりして、気に入った色が出るまで描き続けたんだろうか。


ポスターや看板の文字は、下地が乾いてからでないと絶対に描き込めないはずだが・・・。


そして、もし彼が長生きしていたら、画風がどのように変化して、晩年にはどんな作品を描いていたんだろうか。


興味は尽きないが、彼の絵を観ていたら、珍しく創作意欲というか、絵を描きたいと思う気持ちが湧いてきた。


まあ描くことはないと思いますが、好きな画家の絵をたくさん観たら、とても満たされた気分になったことは確かです

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