正義感や勇気にはリスクが伴う・・・
嫌な事件が起こったので、今日「ブログ」をアップする予定はなかったが、昨晩思わず一気に書いてしまった。
既にニュース等で知っている人も多いと思うが、電車の中で喫煙している男性を注意した高校生が、その男に逆ギレされ、土下座をさせられた上に大怪我をした事件。
この高校生がどうして注意しようと思ったのか、正義感からかどうかは分からないが、間違いなく勇気ある行動だったし、彼に落ち度はない。
あってはならない話だし、とても気の毒だと心から思う。
しかし世の中には、常識の通用しない「大バカ野郎」が存在することを知っていたら、注意しなかったかもしれないとも思う。
17歳の高校生は17年の人生の中で、そんな「大バカ野郎」に多分出会ったことがなかったのだろう。
彼の周囲にはイイ人ばかりで、きっと頼めばタバコを消してくれると信じたに違いない。
彼の勇気ある行動に水を差すつもりはないが、敢えて言わせてもらえば、注意した男=「大バカ野郎」が自分の忠告を聞いて、タバコを止めるような男がどうか、一歩下がって見極める必要はあったかもしれない。
例えば、その場所が禁煙だと知らずにタバコを吸っていたとしたら「ここは禁煙ですよ」とアドバイスすることはありだと思う。
しかし、公共の交通機関でタバコを吸ってはいけないことは、小学生でも知っている。
そんな場所で、堂々とタバコを吸っている「大バカ野郎」は、明らかに確信犯で普通の人間じゃない。
そんな確信犯の「大バカ野郎」を注意しても「そうですか。ハイ、分かりました」と素直にタバコを消すとは到底思えない。
態度を改めるはずもなく、そう考えたら注意をするメリットはゼロで、逆ギレされるリスクのほうがはるかに高い。
そういえば、ハロウィンの日にジョーカー姿で電車にガソリンを撒いた男も、席に座って堂々とタバコを吸っている姿が残っていた。
また以前にも、マスクをしていない人を注意したら激怒され、暴行を受けて半身不随になった人が、今は注意したことを後悔していると話していたが・・・。
話はコロッと変わって、もし私が今10代の若者に戻れたら、どうしただろうか・・・。
もっと真面目に勉強したかもしれないが、それはともかく、若い頃に空手や合気道などの格闘技を学んでおけば良かったと思うことが時々ある。
なぜなら今回の高校生のように、勇気を持って相手に正しいことを主張しようとすれば、常に逆ギレされるリスクがあり、そんな時に最低限自分を守れる能力があればと思うからだ。
電車でタバコを吸っている「大バカ野郎」に、空手の有段者は多分いないだろうから、武術を極めなくてもいいが、注意した時に降り掛かるかもしれない火の粉を自らの手で払いのける程度のスキルはあったほうがいい。
逆に言えば、そうでないと今は他人に注意も出来ない世の中になった気がするし、クリニックに放火したり、刃物を振り回す「大バカ野郎」が全国のあちこちに存在する。
コロナ禍で失業したり、ストレスを抱えている人が多いのも一因だろうが、そんなことでそれらの行為が正当化されるはずがない。
タバコを注意した高校生の周りの人は、何とか彼を助けることが出来なかったかとも思うが、身内ならともかく、そんな「大バカ野郎」には誰も関わりたくないのが本音だろう。
だから警察を呼ぶのが精一杯で、彼らを一方的に批判することは出来ないと思う。
そんな時の周りの対処法、これも難しい問題だ。
正義感を行使したり、勇気を持って注意するにはリスクが伴うので、個人としての防衛能力もある程度必要だと言うのが私の持論ですが、なんだか国防と話が繋がりそうになってきたので、この辺にしておきます。
最後に、友人から質問があったのでシェアしますが、今年から「ブログ」は不定期でアップしています。メールアドレスで読者登録してもらえば、自分のブログがなくても、私が「ブログ」をアップした時だけメールで連絡がきます。私にはブログのない人の読者は誰か分かりません。ご参考まで。