リタイヤ男のログハウス生活

リタイヤ後に海の近くのログハウスで第三の人生スタート

過疎地域の活性化の秘策は・・・

今回の「ブログ」はかなり長いので、標題に興味のある人だけ読んで下さい。


少子高齢化の影響で、地方の田舎の過疎化が進んでいる。


白崎の「ログハウス」周辺でも、昔は賑わっていたと思われる形跡が随所に見受けられる。


日焼して半分文字が読めない「元民宿」や「お食事処」などなど・・・。


途中「釣りエサあり」の大きな看板のお店も、廃墟のような状態で長年放置されている。


それらは最近のことではなく、既に20年以上の年月が経過している気がする。


徐々にお客が減ったと同時に、経営者も高齢で続けられなくなったんだろう、空き家も増えて間違いなく過疎化が進んでいる。


私も白崎に移り住んだ時は、景観の素晴らしさに思わずここが「終の住処だ!」と宣言したが、よく考えると車の運転が出来なくなった時点で「ログハウス生活」は、終了となりそうだ。


白崎の「ログハウス」周辺の自然は素晴らしいが、典型的な日本の田舎の過疎地である。


唯一小型のバスが、JRの由良駅から「ログハウス」近くの停留所まで、朝夕に数回走っているが、正直とても利用する気にはなれない。


今後、完全自動運転の車が開発されて、急速に普及すれば話は別だが、自分の年齢を考えれば10年、20年も待てない。


まあ待てるのは、あと5年ぐらいが限度かも・・・。


最近は他の過疎地域でも、赤字続きで廃線になるニュースもよく耳にする。


地方における公共交通機関のあり方は、今後の大きな課題だろう。


そこで私が考える過疎地域の生き残り策は、ずばり「グラブタクシー」の普及だ。



日本政府が「グラブタクシー」を許可しないのは、タクシー協会の反対のせいだ聞いたが、真偽のほどは定かではない。


もちろん事故の補償や保険含め、実施にあたってはいろいろ課題があるのはよくわかる。


私もずっと日本にいれば「グラブタクシー」が、過疎地域の救世主になるとまでは思わなかったが、マレーシアでその便利さを痛感した。


「グラブタクシー」が普及する前のマレーシアは、タクシーのトラブルが多く、乗る気がしなかった。


主なトラブルは、メーターを無視したボッタクリ、近場の乗車拒否や酷い場合はメーター改造等々、アジアの中でも悪名高いので有名だった。


なので私は仕方なくタクシー乗る時は、まず最初に行き先を告げ、自ら値段交渉をして、折り合ってから乗ることにしていた。


その場合、ドライバーはメーターを倒さず、全額ポケットに入るので、多少安くても折り合えるし、そこは阿吽の呼吸だ。


また少しだけ良心的なドライバーは、途中からメーターを倒して調整するから面白い。


いずれにしても、面倒なことに変わりはない。


一つだけドライバーに同情するとすれば、シンガポールを除く他のアセアン諸国よりも物価が高いマレーシアだが、なぜかタクシー料金だけは異常に安かった。


「グラブタクシー」が解禁になる前は、マレーシアでも日本と同じようにタクシー組合が猛反対したようだが、結局政府は認可した。


現在アセアン諸国は、ほとんどの国が「グラブタクシー」を導入している。


話が逸れたが、もし日本でも許可されたら、私も白崎で「グラブ」登録して、空き時間にお年寄りの買い物や病院の送迎をしてお小遣いを稼ぐことが出来る。


いや、多分私は年齢制限で引っかかるだろう・・・(笑)


要するに「グラブタクシー」は、基本的に普通免許と車があれば、誰でもタクシードライバーになれる制度だ。


現在日本でも普及しているフードデリバリーと同様の働き方で、登録後は空き時間、スマホをスタンバイの状態にして待つだけだ。


子育て世代も、保育園へ子供を送った後の空き時間に稼げるし、スーパーのレジのパートより、はるかに自由度は高い。


また自宅からの距離や行き先いかんで、受けるかどうか決めるのは自分なので、近場に限ることも可能だし、用事があったり行きたい場所の近くという理由で受けることも出来る。


一方、頼んだ方は来るまでの時間や値段はもちろん、車のナンバー、車種や色も分かるし、もっと言えば向かっている途中の様子もスマホで分かるので、ずっと玄関で待つ必要もない。


もう一つ、利用者にとって大きなメリットは「グラブ」は24時間、稼働していることだ。


もちろん働きたい人がいなかったらダメだが、勤め人も家に帰った夜に少し稼ぎたいと思えば、スタンバイにして待てばいい。


実際に由良町では、タクシーが夜の9時過ぎにはなくなるので、私は飲みに出掛けるのも結構大変だが「グラブ」があれば、安心して飲める?かどうかは分からないが・・・。


とにかく、生活が一変するほど便利なシステムだと私は思う。


因みにマレーシアでは、売り上げ即ちタクシー料金の2割を「グラブ」の会社に収めるシステムだった。


しかし日本では、当然知らない人の車に乗るのは抵抗があるという議論も出るだろう。


確かにリスクはゼロではないが、では「タクシー」なら安心かと言えばそうでもない。


最近は高齢者のタクシードライバーも多く、知らない人に命を預けるという点では全く同じだろう。


「グラブタクシー」のリスクを少しでも抑えるには、日本独自の基準を定めればいいだけの話で、年齢制限や加入保険の最低金額を決めたり、ドライバーもゴールド免許の人に限るとか・・・。


マレーシアでも、多分5年以上経った車は安全性の面から許可していないはずだし、詳しくは知らないがいろんな基準があり、誰でもどんな車でも出来る訳ではない。


長くなったが、最後に面白い話として、最近マレーシアでもタクシーの「グラブタクシー」が増えている。


最初は知らなくて「グラブタクシー」を呼んだつもりなのに、普通のタクシーが来てビックリした。


要するに、タクシー運転手が自分で「グラブ」に登録して、兼業しているようだ。


ただ「グラブタクシー」は降車後、乗車した人がドライバーを評価する制度があるので、低い評価が続くと「グラブタクシー」のドライバーとしての権利を失う。


なので以前は荒っぽかったタクシー運転手も、最近では随分お行儀が良くなった気がする。


もちろん「グラブ」に登録しているドライバーだけかもしれないが・・・。


「グラブタクシー」は、きっと日本の過疎化を活性化させる起爆剤になるはずで、すぐにでも導入して欲しいものです。

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