「ログハウス」の夕焼けで・・・
過去にも触れたことがあるが、白崎の「ログハウス」の一番の売りは、ウッドデッキから眺める夕焼けである。
太陽は夏に向けて、南西から北西の空へ移動するが、海に沈む夕日は年中観ることが出来る。
澄み切った秋晴れの時期の夕焼けも綺麗だが、春から夏にかけての夕焼けは、変化に富んで見応えがある。
その違いが気になり調べてみたら、日本の夏は湿度が高いため、大気中の水蒸気によって光が散乱されやすいのが理由のようだ。
その結果、夕焼けが空じゅうに広がり、時には真っ赤にもなる。
一方、湿度が低く空気が澄んでいる秋から冬にかけては、黄・橙の光が残ったまま日が沈むため、黄色やオレンジ色のシンプルな夕焼けが見られるとのこと。
なるほど「湿度の違いで変わるのか・・・」納得である。
そう思って観察すると、薄雲がかかっていて、大気中の水蒸気の量が多いほど、ドラマチックで綺麗な夕焼けが観られることが分かった。
もちろん実際の大気中の水分量は分からないので、綺麗な夕焼けを観ることで、結果として湿度が高いと判断するのだが・・・。
また夏の天気は西から変化することが多く、台風も南西からやって来るので、感動的な夕焼けの翌日は雨の確率が高い。
実際の写真で説明しよう。
下の写真は、太陽が海に沈むのがハッキリ見える。
先週末の撮影だが、空が秋のように澄んでおり湿度も少ない、こんな日の翌日は晴れる。
一方2枚目の写真は、その翌日の同時刻の夕焼けだが全く違う。
直接太陽は見えないが、周辺の雲が赤く広く染まっているのは、多分水蒸気が多いんだろう。
そう思っていたら、翌日はやっぱり朝から雨だった。
ただ時間の経過と共に、空や海の色が刻々と変化する様は、まさに大自然が繰り出す幻想的で言葉にならない感動を与えてくれる光景である。
こんな夕焼けは、いつでも観られるわけではないので、偶然その日に「ログハウス」にやって来たビジターはラッキーだった。
まさにプライスレスだが、逆に「特別拝観料」を徴収したいぐらいである (笑)
最後に俳句で「夕焼け」が、秋ではなく夏の季語なのは、きっと写真ようなの夕焼けを、夏に観た昔の俳人が決めたんだろう。
本来なら、ここで一句といきたいところですが・・・。