寿命が3年縮まった出来事・・・
マレーシアから日本へ本帰国し、車を購入して約4年半が経過した。
白崎の「ログハウス」を買う半年前の話で、当時はゴルフと大津市石山にある介護施設にいる母親の面会が主な使用目的だった。
4年経った今年3月、何歳ぐらいまで車に乗るかを考え、そこから逆算して車を乗り換えた。
その前に日本で車を所有していたのは、確かアメリカから帰国した直後だったので、約30年近く前の話である。
その頃一度、駐車違反で捕まった記憶はあるが、それ以外の違反はないと思う。
ただ20代の頃は、何度か交通違反で捕まったはずだが、古すぎてよく覚えていないし、アメリカやマレーシアでは、何度か交通違反で捕まった記憶はある。
マレーシアでは毎回、その場で警官に罰金より少ないお金を寄付して丸く収めていたが、世間ではそれを「賄賂」と呼ぶようだが・・・。
しかし今回、日本に帰国して4年半の間、一度も交通違反で捕まったことはないし、免許証の提示を求められたこともなかった。
少々前置きが長くなったが、先日白崎の「ログハウス」から大阪へ戻る途中、高速道路のトンネル内で、突然後ろからパトカーのサイレンが鳴り響いた。
トンネル内でサイレン音は反響し、普段より大きく感じたが、それは私がびっくりしたのと、きっと真後ろにパトカーがいたからかもしれない。
私が普段、大阪の自宅と白崎の「ログハウス」の往復に利用している阪和自動車道の制限速度は時速80kmだが、まず80kmで走ってる車はない。
遅い車や大きなトラックでも、90km前後で走っている。
なので15kmから20km以内のオーバーなら、まず捕まらないだろうと、普段追い越す時以外は、95kmから100kmの間に速度を設定して走行していた。
万一、スピード違反で捕まって免停にでもなれば、白崎の「ログハウス」へはもちろん、ゴルフにも行けなくなるから、絶対に免停だけは避けたいとの気持ちが強かった。
とはいえ、たまに追い越しついでに時速100kmを超える速度で走ることもあるが、その時はいつもバックミラーで、後ろから追って来る車を注視していたし、覆面パトカーの殆どはクラウンなので、特にクラウンには気をつけていた。
ただ阪和自動車道は、和歌山県に入ってから長いトンネルがいくつかあり、見通しのイイ直線で下り坂のところでは、少しアクセスを踏むことがあった。
自動運転中でもアクセルを踏めば、もちろんスピードは出る。
ただトンネル内は、停車させるスペースがないので、私はパトカーがスピード違反車を見つけても、捕まえないだろうという勝手な思い込みがあった。
一方、トンネル内ではヘッドライトが眩しく、後ろの車種を認識出来ない欠点があるのだが・・・。
その日のトンネル内も、少しスピードが出ている自覚はあったが、追い越し車線の前を走る車に、一定の車間距離を保ちながら追随する形で走っていたので、周りの状況はあまり気にしてなかった。
すると突然、後ろからパトカーのサイレンが・・・。
咄嗟にスピードメーターを見たら、何と120kmで直ぐにアクセスから足を下ろしたが、時すでに遅し・・・。
その後、左に寄るようスピーカーで指示があり、パトカーは私の車と並走しながら、トンネルを出たら、左端に車を寄せて止めるよう再び指示があった。
全く想定していないことが起こって、一瞬頭が真っ白になった。
まあ罰金は仕方ないにしても、40kmオーバーでは免許取消まで行かなくても、私が恐れていた免停になる可能性もあるのでは?と、内心凄く焦っていた。
4点以上の減点で免許停止、やはり高速道路では40km以上が対象のようである
トンネルを出て、停車したクラウンの覆面パトカーから降りてきた警官は、私に一言「スピード、出てましたね〜」と・・・。
私は反論しようもなく「そのようですね」と、返事。
次に紙を見ながら警官が「114km出てましたよ。免許証を見せて下さい」と。
サイレンがなって、すぐにメーターを見た時は120km前後だったので、それを聞いた私は少しだけ安心した。
というのも先回りして2ヶ月間程度、免許のない生活を想像し始めていたからだが、34kmオーバーなら、何とか免停だけは免れたような気がしたからだ。
私はホッとして「スピードメーターを見ずに、前の車に追随してました」と、少し言い訳した。
すると警官は「それは分かってましたが、二台一緒には捕まえられませんから」と、私に少しだけ同情したような口調で反論した。
そして続けて「現在、秋の交通安全週間か月間かは忘れたが、だそうで、今回は注意だけに留めておきますが、スピードの出し過ぎには十分注意して下さい」と免許証を私に返しながら、信じられない言葉を口にした。
私の態度が良かったのか、ゴールド免許のおかげか、はたまた高齢者で同情してくれたのかは分からない。
しかし警察官には、違反車を捕まえるノルマがあると、以前聞いたことがあったので、34kmもオーバーして、まさかこんな優しい対応をしてくれるとは夢にも思わなかったし、これは奇跡に近い出来事だ。
その時とにかく驚いて、私は「ハイ、以後気をつけます!」と、イタズラをして怒られた小学生のような素直な態度で応対した。
これまた根拠はないが、和歌山県警だったから見逃してくれたが、大阪県警なら絶対に無理だったと思う。
元々和歌山の人は、大阪の人より優しいと思っていたが、警察官含め和歌山県人のイメージが私の中で爆上がりした (笑)
そしてよく考えれば、最近運転が少し横着になっていた気もするので、この警告は私にとっても良い教訓になったというか、イイ薬になった。
結果的には罰金も免停もなく、凄くラッキーだったが、パトカーに捕まった時のショックは今も鮮明に残っているので、寿命は3年程度縮まった気がしています (笑)