「チューリップ」のコンサートへ・・・
今日は連休最終日だ。
未だコロナは収束していないものの、3年振りに規制のないゴールデンウイークが終わった。
テレビでは、久しぶりに賑わう観光地の様子や高速道路の渋滞を伝えている。
まだマスクは外せないものの、少し日常が戻ったと感じた瞬間だった。
私は年中祝日なので、わざわざ混雑が予想されるこの期間は、あまり出歩かないようにしている。
しかし唯一、5月5日には「チューリップ」のコンサートへ、友人夫妻と4人で出掛けた。
コロナ後、初のコンサート
デビュー50周年記念ツアーということで、予想通り観客に若者は少なく、ほとんど私と同世代なのも頷ける。
私は「チューリップ」のファンではなかったので、メンバー構成も財津和夫以外は名前も知らない。
ただ好きな曲は結構あって、なにより懐かしい。
歌というのは不思議なもので、曲が流れると突如タイムスリップして、青春時代の思い出と共に甦る。
私が「チューリップ」でまず最初に思い出すのは、50年近く前、沖縄へダイビングに行った帰り、台風でフェリーが数日欠航になった時に流れていた「心の旅」
暴風雨が続き、毎日やることがなく、お金も底をつきかけていた中、沖縄のどこで聴いたのかは思い出せないが・・・。
メロディもさることから、当時はその歌詞にわけもなく惹かれた。
なので、今も彼らの曲を聴くと、沖縄の情景やコバルトブルーとエメラルドグリーンの海が思い浮かぶから不思議だ。
その後は、マレーシアやインドネシアに駐在していた時「心の旅」や「サボテンの花」は私の持ち歌のひとつで、よくカラオケで歌った。
今回は入場制限もなく、大阪フェスティバルホールは、ほぼ満席状態。
レーザー光線や派手な演出もなく、昭和のコンサートといった趣で好感が持てた。
こんなに多くの人が一堂に会する場に出るのは、私もコロナになってから初めて。
財津和夫は年上だとは思っていたが、後日ネットで調べたら現在74歳。
もちろんボイストレーニング等しているのだろうが、思った以上に高音も出ていて驚いた。
観客を失望させないプロフェッショナルとしての矜持を保っているのは、エラい。
今日コンサートに来ている観客は、多かれ少なかれ私と同じような青春の思い出に浸りながら彼らの曲の聴いているんだと思うと、何か不思議な気がしました。