リタイヤ男のログハウス生活

リタイヤ後に海の近くのログハウスで第三の人生スタート

「安珍と清姫」の道成寺・・・

先日、根来寺を訪れたのをきっかけに、白崎「ログハウス」の近くで以前から気になっていたお寺「道成寺」を訪れた。


「道成寺」は、JR御坊駅から数百メートルの距離にあり、以前訪れた蓮の郷近くに位置する。


奈良時代に建てられた天台宗のお寺で、和歌山県で最古のお寺であり、面白い逸話がたくさん残っているお寺でもある。


三重の塔

本堂


昔は多くの御堂があったようだが、建物は維持出来ず、今は仏像だけが宝仏殿にまるで博物館のように、横一列に整然と安置されていた。


奉られているのは、千手観音と20余体の仏像群で、うち3体は国宝だ。


それらの仏像群は、より近くで見られるので見応えがあったが、中でも千手観音はひと際大きく迫力満点だった。


まあそのように感じられるのも、私が歳を重ねたからかもしれないが・・・。


また知らなかったが「道成寺」は今に語り継がれるいくつかの物語の舞台になっていて、中でも「安珍と清姫の物語」は、私も幼い頃にどこかで聞いた記憶があった。


あらすじは憶えていないが、ひょっとしたら小学校の国語の授業だったような気もする。


住職さんが日に何度か、絵巻(写本)を使って「安珍と清姫の物語」を「絵とき説法」されていて、ちょうどそのタイミングに出くわしたので、座ってじっくり聞くことに・・・。



絵巻によると、安珍というイケメンのお坊さん(山伏)が、清姫という美しい女性に惚れられ、ずっと追いかけられる。


彼女の執念は凄まじく、途中から大蛇になって彼を追いかけるが、最後は「道成寺」の鐘つき堂に隠れた安珍は焼き殺されてしまう。


そして清姫も「道成寺」の近くで自殺するという悲恋の物語だが、以来「道成寺」は、釣り鐘のない寺となり、今に伝えられているとのことだった。


こんな悲惨な話だったら、小学校の国語の授業で教えないだろうから、多分私の記憶違いだろう・・・。


しかし、なぜ知っているのかは、思い出せない。


「道成寺」にまつわる物語は「安珍と清姫の物語」含め、道成寺物と呼ばれ、日本舞踊、能、文楽や歌舞伎で演じられ、今も人気演目のようだ。


「絵とき説法」を、知った上で能や歌舞伎を観たら、面白さもきっと倍増するに違いない。


ほかにも「道成寺の七不思議」と呼ばれるものをあって「道成寺」は奥が深く、想像していた以上に魅力的なお寺でした。

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