円安で感じる日本の危機・・・
ヨーロッパでは物価の高さに辟易したが、東南アジア旅行を考えている人も、以前のような物価安は期待しないほうがイイだろう。
地元の人が集う路上の屋台ならともかく、エアコンの効いたお店の食事代は、タイもマレーシアも日本とほとんど変わらないし、観光地ではむしろ日本より高いぐらいだ。
現地の物価も上がっているが、相対的に円の価値が大幅に下がっているのが一番の要因で、これは日本の国力低下の証だと、私は言い続けているが・・・。
それでも海外には興味ないので、関係ないと思っている人や、海外が高いのはよく分かったので、今後は日本でゆっくり温泉でも・・・と思っている人にも、この円安が悪影響を及ぼすことを、そろそろ自覚したほうが良さそうだ。
なぜなら円安で、現在多くの外国人観光客が日本に押し寄せている。
最近中国も、日本への団体旅行を認めたので、今後もドンドン増える一方だろう。
また以前は、大都市の観光地に集中していたが、今やSNSの影響で、地方の観光地や小さな温泉街にまで、インバウンドが押し寄せるようになった。
政府や一部の観光関連業者は喜んでいるが、我々一般人にとっては、外国人観光客が増えすぎるのは正直迷惑な話である。
地方の温泉の宿泊施設のキャパは限られており、需要が増えると当然値上げもするだろう。
外国人観光客は、それでも泊まるだろうから、日本人には高すぎて泊まれない宿が今後間違いなく増える。
また高くなる以前に、満員で予約が取れなくなりそうだ。
もう少し、具体的な話をしよう。
外国人にとって今の円安は、今まで一泊3万円だったホテル代が、2万円ちょっとで泊まれる。
1万5000円の食事が、1万円で食べられるのだ。
要するに自国通貨に換算すると、以前と比べ単純に安くなっているのである。
全てが3分の2の価格になれば、そりゃ嬉しいに決まっているし、世界中から観光客が日本にやって来るはずだ。
また彼らの地元でも、物価は値上がりしているはずなので、実際にはもっと割安感があるかも知れない。
我々が、近場の温泉にも行けなくなるのは悲しい話だが、既に予約が取り難い状況が始まっている気がする。
行き過ぎた円安の悪影響は、海外旅行者や物価高だけに留まらず、我々の身近な楽しみをも奪おうとしている。
以上、私の妄想、憶測、推測でした。
こんな海外リゾートには、もう泊まれなくなりそうだ (過去に撮影したタイのリゾートから)