リタイヤ男のログハウス生活

リタイヤ後に海の近くのログハウスで第三の人生スタート

退路を絶たない選択・・・

マレーシアでの生活の様子は、過去に何度も「ブログ」にアップしているので、正直あまり目新しいことはない。


ただ現地の友人から「いらっしゃい!」ではなく「お帰りなさい!」と言ってもらえるのは素直に嬉しい。


確かにマレーシアの空港の着いた途端、いまだにホッとした気分になるから不思議だ。


ショッピングモールでは、今週末から始まる旧正月の飾り付け。何故か柿だらけ?


極寒期のマレーシア訪問はルーチンになりつつあるが、今回は申請していたMM2H (マレーシア長期滞在ビザ) の延長承認が下りたので、その手続きも兼ねてやってきた。


ただ基本的にビザの延長手続きは、代理店に任せているので、私はパスポートを預けただけだが、これで後5年間は自由にマレーシアを出入り出来る。


まあ再々延長はせずに、多分今回が最後になるだろう。


MM2Hの概要については、何度か過去の「ブログ」でも触れたので割愛するが、テレビでよく移住したい外国ナンバー1にマレーシアが選ばれるのは、多分この制度のお陰だったと思う。


現在は取得条件が厳しくなって、余程の富裕層でない限り取得は難しいが・・・。


しかし2021年8月までは、ザックリだが月収30万円の収入証明とマレーシアの銀行に450万円を預金すれば、誰でも長期滞在ビザが取得出来た。


また、それまでは円高でもあったので、月20万円の年金生活者でも、プールやテニスコートのあるコンドミニアムに住み、ゴルフ三昧の悠々自適の老後が過ごせるという、これまた夢のような話でもあった。


始めての海外生活で、英語が全く分からなくても、日本人同士助け合えるコミニュティも存在していたので、多くの日本人高齢者がこの制度を利用してマレーシアにやってきた。


私はたまたまマレーシアで定年まで働いていて、その後もここを拠点に活動しようと思っていたので、在職中にMM2Hを申請し、ビザを取得した。


もちろん寒くないことが、私にとっては最大の魅力だったのだが・・・。


しかし2019年の始め、コロナ禍でロックダウンとなったことをキッカケに、私はこれ以上マレーシアで生活することを諦めた。


その経緯は、この「ブログ」でも詳しく記している。


一方で退職後に、マレーシアで新たに生活を始めた年金生活者の中には、日本の住まいを売り払って、要するに退路を絶って、マレーシアでコンドミニアムを購入した人も大勢いたようだ。


MM2Hのビザがあれば、コンドも車も購入出来る。


当時の感覚では、マレーシアの物価は総じて日本の約半分程度だったが、その後マレーシアは経済成長を続けて物価は上がり、一方の日本はデフレで20年以上変わらなかった。


加えて現在の円安のせいで、私の肌感覚では現在のマレーシアの物価は、日本とほとんど変わらなくなった気がする。


もちろん屋台で食べるローカルフードはまだ安いが、レストランの食事は日本と同じぐらいだし、まともな日本食は当然日本より高い。


また、若い時にはあまり意識しなかったが、マレーシアには日本の皆保険のような制度はないので、医療費は全額個人負担となり、これも年金生活者にはかなり辛い。


なので今なら、月に最低30万円程度の収入がないと、マレーシアでもそこそこ余裕のある生活は出来ないと思うが、それだけあれば日本でもそこそこの暮らしが出来そうだ。


若い時に退路を絶って、何かに賭けるのはイイと思うし、失敗してもまだやり直せる気力や体力、そして時間もたっぷりある。


しかし、歳を取ってから退路を絶った決断には、大きなリスクが伴うし、特に年金暮らしになってから退路を絶つのは、非常に重い判断ではないだろうか・・・。


「永遠に続く、ウマイ話など存在しない!」ということでもある。


歳を取ったら、明日何が起こるか分からないので、退路は絶たず、常にいろんな選択肢を持って生きるのが正解だと思います。

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