明日から旧正月、春節なのに、この静けさは・・・
明日から旧正月=春節が始まる。
マレーシアには、主にイスラム教の正月・ハリラヤと、中華系仏教徒の正月・春節がある。
インド系の正月もあるが、長期の休暇があるのは、この二つだけで、1月1日は単に年が変わる、文字通りNEW YEARで、祝日だが1日だけで正月ではない。
私も駐在中は、これらの長期休暇を利用して、日本へ一時帰国したり、海外旅行に出掛けたりしたものだ。
ハリラヤ正月はイスラム暦で決まるので、毎年変わる。
というのも、イスラム暦は太陰暦を使っており、太陽暦とは異なり、ザックリ言えば一年が約11日短い。10年経てば110日、約4ヶ月近く、暦上で正月が移動する。
因みに今年のイスラム正月は5月14日頃で、最終的には月の満ち欠けを、イスラム教徒の偉い人が見て決めるようだ。まあイスラム正月、ハリラヤについては、その程度の知識しか持ち合わせていないが、本日は春節の話だった。
春節は、家族の結びつきが強い中華系に人々にとっては、一年で最も重要な宗教行事だと思う。
春節前夜には、あちこちで花火や爆竹が鳴り響くし、アンパオというお年玉をあける習慣もある。もちろんお寺にもお参りする習慣もあるから、日本と同じだ。最近では爆竹は禁止されている所もあると聞くが・・・。
ショッピングモールの飾り付けは、一ヶ月前に終わっているが、人影はまばらだ。
スーパーの春節に向けた商品展示も、例年通りに並んではいるが、ロックダウン中なので、基本的に出歩いている人が少ない。
KL市内の中心部にある伊勢丹の春節に向けた商品展示
他のフロアーは全て閉まっており、唯一地下の食料品売り場だけオープン
スーパーマーケットの店先 左側の四角い箱は「みかん」
日本同様、正月は「みかん」が定番だ
春節用の飾り付けを販売している雑貨店の店先
一説には、ロックダウンを2月18日まで延ばしたのは、春節に帰郷する人、即ち、人の移動を防ぐためだという話も聞くから、現在コロナ禍で、日本でもお正月やお盆に故郷に帰れない人が、大勢いるのと同じ状況だろう。
まあ個人的には移動そのものより、故郷で親戚や知人が大勢集まり、どんちゃん騒ぎをするのが問題だと思うが、帰郷して「誰にも会うな。静かにしてろ!」というのは無理な話で、ロックダウンの延長も、仕方がないのかもしれない。
しかし、なんとも寂しい今年の春節だ。