リタイヤ男のログハウス生活

リタイヤ後に海の近くのログハウスで第三の人生スタート

マレーシア、アルコールとノン・ハラルについて

以前にも触れたが、マレーシアは多民族国家。


しかし人口の60%から65%は、マレー系マレー人で、彼らは基本的にイスラム教徒だ。


イスラム教徒と言っても、国によって法律や規制している中身は微妙に異なる。


例えばインドネシアでは、イスラム教徒であっても、アルコールの飲酒を禁止していないので、アフター5に会社のスタッフと一緒に飲みに行くこともあった。


一方マレーシアは、イスラム教徒がお酒を飲むことを、法律で禁じており、宗教警察もいて、罰金や取り締まりもある。


以前、海外に留学経験のあるイスラム教徒の友人は、留学中にビールの味を覚えたようだが、マレーシア帰国後は、おおっぴらに飲めないので、一緒に飲んだ時は、一番奥の席で、入り口に背を向け、彼の顔が周りから見えないよう、気を使いながら飲んだ記憶がある。


そこまでして飲むこともないと思ったが、きっと一緒に飲みたかったんだろう。


このようにイスラム国家も、アルコールの対応は国によって違いがあるものの、食材、特に豚肉に対する規制は、例外なく非常に厳しい。


それらは一般的にノンハラル・フードと呼ばれ、最近では日本でも見かけるようになった。
禁止の理由は簡単、イスラム教では、豚は不浄なものとの教えがあるからだ。


食材ではないが、犬も不浄な生き物とされているので、彼らは決して触れようとしない。
スーパーでは豚肉、豚肉加工品の売り場は、他の食品売り場と完全に分かれている。


ノン・ハラルコーナーの入り口、手前はワインや洋酒が並んでおり、
奥には豚肉コーナーがある。日本酒や焼酎も種類は少ないが売られている


当然レジも別々で、まずノン・ハラルのコーナーのレジで、袋詰めしてもらい、一旦支払いを済ませる。


一番奥にある豚肉の加工品コーナー。店員は中国系か、インド系マレー人


そしてカゴには既に支払いを済ませた豚肉の包みを入れたまま、買い物の最後に、その他の品の精算をするのだが、レジ係は大抵イスラム教徒のマレー人なので、カゴの中にある豚肉の袋には、決して触れようとしないから、私にいつもその袋を持ち上げて、他の品物のレジが終わるのを待つ。


ノン・ハラル入り口の看板、なぜかビールだけは普通のコーナーで売られている
多分アルコール度が低いからだろうが、基準がよく分からない


中華系のマレー人は日本人同様、いや日本人以上に、飲食に規制はなく、何でも飲むし、何でも食べるので、気にせず食事に付き合える。


またインド系のヒンドゥー教徒は、アルコールは問題ないが、牛は神様なので、イスラム教徒とは違う理由で、ビーフは口にしない。


これら慣れないと、戸惑う生活習慣だ。

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