リタイヤ男のログハウス生活

リタイヤ後に海の近くのログハウスで第三の人生スタート

リタイヤ後もマレーシアに住んでいた理由

私は通算すると30年以上海外に住んでいるが、ほとんどは海外駐在としての勤務地で、
完全リタイヤしてから住み続けているのは、ここ2、3年。


では「なぜリタイヤ後もマレーシアに住み続けているのか?」と問われれば、主に2つ理由がある。


一つは私は寒いのが苦手と言うより、体質的に寒さに弱い(男の冷え性)ので、老後も出来る限り、一年中暖かい土地で過ごしたかった。


コロナ禍が広がる昨年春まで、年の3分の2、特に日本の冬はマレーシアで過ごしていた。


二つ目の理由は自然災害からのリスクヘッジ。


日本は近年、地震・津波・台風・洪水等が多発しているが、マレーシアではこれらの自然災害はほとんどないので、いざという時のため、マレーシアに拠点を確保していた。


そして昨年コロナが発生するまで、海外生活にリスクを感じたことは一度もなかった。


確かに飛行機に乗ったり、降りたり、通関手続き等は、少し面倒だと思うことはあったが、ストレスや苦痛を感じるレベルではなかった。


しかし今回のコロナで、海外に生活拠点のあるリスクを思い知らされた。


昨年4月、マレーシア最初のロックダウン 軍隊が出動し、街を封鎖した時の様子
マレーシアに住む友人から送られてきた


それはどんな国でも、何か地球規模の問題が発生すれば、真っ先に保護するのは、自国民ということだ。


日本はビザなしで入国出来る国の数が百何十だか忘れたが、世界一だと豪語しても、こういう有事には全く意味がない。


昨年4月、首都クアラルンプールで感染者が出た地域を封鎖。


もちろん日本国もそうで、日本人なら世界中どこにいても、日本へ帰りたいと思えば、いつでも帰国する権利がある。


もちろん今回の場合は隔離されたり、PCR検査を条件にされることはあっても、日本国民であれば入国自体を拒否されることはない。


しかし外国人は違う。状況が悪化したら、どこの国も彼らの入国は許可しない。


私も昨年、何度もマレーシアへ戻ろうと思ったが、政府は長い間、外国人の入国を認めなかった。それは例え私のように居住ビザを持っていてもだ。


また入国出来るようになっても、ルールが何度も変更され、混乱した。


当初は自宅隔離だったが、ルールを守らない人が続出して、突然強制隔離に変わったが、その詳しい状況が分からず、当時の私は暫く様子をみるしかなかった。


これも昨年4月のロックダウン中にマレーシアに住む友人が私に送ってくれた写真。
多分誰かからの転送だろう。
鳥にはかわいそうだが、なぜか少しホッコリさせられる。


そうこうしている間に、私は和歌山、由良、白崎海岸沿いに、終の住処とも言うべきログハウスを見つけ、マレーシアというか、長い海外生活に見切りをつけた。


一方で自然災害、特に台風や津波のリスク、それに寒さの問題は残ったままだが・・・。


これらはコロナ禍がもたらした「偶然の出来事」としか言いようがないが、今後は流れに抗わない生き方を模索していたい。


一歩先のことが分からないから、人生は面白いのかも・・・。

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