リタイヤ男のログハウス生活

リタイヤ後に海の近くのログハウスで第三の人生スタート

大阪中之島美術館へ・・・

寒い日が続くと、一歩も家から出たくない。


以前なら白崎でも大阪でも、気が向いたら海岸沿いや大阪城周辺を自由に散歩していたが、この寒さではその気にはならない。


加えて、オミクロン株が予想通りの勢いで感染拡大しているので、不要不急の外出はしない方が安全だろうし・・・。


なので寒い中、わざわざ出掛けるには、それなりの勇気と理由が必要だ。


一昨日、以前より気になっていた「大阪中之島美術館」へ行ってきた。


2月2日にオープンしたばかりで外観は写真の通り、黒一色のユニークな建物


一階はガラス張りなので、黒い塊が浮遊しているようにも見える。


中のロビーは、1階から5階まで吹き抜けの開放感ある構造になっている。


会場の入り口風景


初日は長蛇の列と聞いていたので、混雑を心配したが、全く並ばずスムーズに入場、鑑賞出来た。


大阪市が約40年前から収集した6000点の作品の中から、今回は近年から現代美術の名作や写真、19世紀後半から1980年代のグラフィック作品や家具など、約400点あまりが展示されていた。


サントリーポスターコレクションの中には、私の好きなロートレックのリトグラフや、亀倉雄策の1964年の東京五輪のポスターもあったりして懐かしかった。


中でも初っぱなに展示されていた、佐伯祐三の油絵は想像通り見応えがあった。


100年近く前のパリの風景画が中心で、独特の色使いと構成が素晴らしい。


力強い大胆な画風でありながら、繊細さも持ち合わせていて、私の好きな画家のひとりでもある。


同時に今回私は、100年前のパリのカフェテリアや街角の風景にも目がいった。


当時から100年経った今も、変わらない街並や雰囲気を醸し出し続けているのは驚きだ。


日本なら余程歴史的に価値のある建物以外は、跡形もなくなっているような気がする。


誰もが創作意欲をかき立てられそうな風景だし、これらの絵を観ただけで当時、多くの芸術家が巴里に憧れ、海を渡ったことも納得がいった。


また特筆すべき点として、過去の美術展との違いで驚いたのが、中之島美術館が保有している絵の一部は撮影が可能なことだ。


以前の「ブログ」でも触れたが、アメリカでは写真撮影や写生が自由という美術館があって驚いたが、一部であっても日本でも作品の撮影が出来る美術館が出現したのは、画期的なことではないかだろうか。


残念ながら佐伯祐三の風景画は撮影出来なかったが、彼の代表作でもある「郵便配達夫」は撮影可能だったので、思わず記念に一枚


ちなみに入場料は1500円。


決して安くはないが、見応えはあったし、その価値は十分感じられた。


近くに、また訪れたいと思う美術館が出来て「本当に良かった!」と思った一日でした。

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