一層の円高で、最近気になること・・・
どうも20数年振りの円安のようだ。
22日現在、136円を突破している
円安について、私はマレーシアから日本へ帰国する前の3月31日付の「ブログ」で、開発途上国に住んでいた経験から「為替が弱い=国力の低下」ではないかと書いた。
当時は多分、120円を少し超えたぐらいだったが、現在一層の円高が進み、遂に今朝は1ドル136円も突破した。
まさに先の見えない円安が進行している。
軒並み物価も上がって、ようやく日銀や政府も、急激な円高は良くないと言い出したが、あまり危機感は感じられない。
今の日本は手詰まり状態で、多分打つ手がないんだと思う。
私は海外生活が長かったこともあって、為替の変動には敏感だ。
今まで多少の円高や円安は、日米の金利差や経済的な要因もさることながら、ヘッジファンドや投資家の思惑で上下することがあった。
しかし今回の円安は、全く違う気がする。
金利差の問題は、日銀は景気が良くないことを理由に金融緩和を継続しており、金利は上げられないと言う。
金利を上げられない最大の理由は、私は政府が抱える莫大な借金の金利負担が増えるからだと思っている。
もちろん政府以外に、民間企業や個人の金利負担が増えることもあるだろうが・・・。
また景気が一向に良くならない理由は、日本社会や経済に構造的な問題があると思う。
気になっている項目だけ羅列すると、日本人気質、少子高齢化、移民政策、終身雇用制度などだが、これらとは別の次元でやっかいなのが「100均」の存在だ。
「100均」は確かに便利だし、私も時々利用する。
ここ数年の間に「100均」の品揃えは飛躍的に増え、デザインやクオリティが向上したことで、ほとんどの生活必需品や日用品を安く揃えることが出来るようになった。
ということは「100均」のお陰で、給料がさほど上がらなくても、概ね生活の質を維持出来るから、皮肉にも国民の不満は抑えられている。
もし「100均」がなかったら、多くの人が現行の給与レベルで生活に必要なモノが買えなくなり、賃上げ圧力や機運はもっと高まっただろう。
「100均」が、個人の生活を助けているのは間違いないが、一方マクロ経済的にみれば「100均」がなければ、様々な消費がもっと活性化して、日本経済はもっと成長しているのでは・・・とも思う。
我々は今、難しい選択を迫られている気がするし、最初の話に戻すと、この円安は日本経済弱体化の証のようで、少々心配です。