懐かしい京都を散策・・・
今は白崎の「ログハウス」で、この「ブログ」を書いている。( 5月19日 )
昨日までの夏日のような気候とは打って変わって、昨夜から今朝にかけては土砂降りで、一転して肌寒い。
佐伯祐三展の後は、大阪で3年半ぶりに開催されたサラリーマン時代の小規模同期会に顔を出したり、NHK京都文化センターで月一の「唯識思想」を受講したりした。
佐々木閑氏の「唯識思想」は、毎回新しい学びや発見があり、お陰様で仏教全般への興味が一層深まった。
また受講後に、懐かしい京都の街中を散策する機会が得られたのも嬉しい。
今回は、何十年振りに新京極通りを四条から三条に向かって歩くことに・・・。
昔の新京極は商店街というより、観光客や修学旅行生相手の土産物屋ばかりという印象が強かった。
相変わらず観光客は多かったが、今は特に外国人観光客の姿が目について、随分オシャレな通りになっていた。
またその昔、新京極通りの奥には「美松会館」という映画館があって、そこにはよく行ったことがあった。
50年以上も前の話だし、いつなくなったのか知る余地もないが、記憶とは不思議なもので「美松会館」の看板を見た途端、懐かしい記憶が蘇ってきた。
当時「美松会館」は、封切りから少し時間が経過した洋画を、安く上映している映画館だった。
「007シリーズ」や、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」、ダスティ・ホフマンの「卒業」なんかも、私は高校生時代「美松会館」で観賞した。
そして今そこは「フクロウの森」という名の動物園になっていたし、向かいには「豆柴」のカフェがあった。
「フクロウの森」の左側には「美松会館」の文字が・・・
外国人に人気の「豆柴カフェ」
当時を思うと隔世の感があるが、今「ブログ」を書きながら、リアルタイムで新たに思い出したことがある。
空手映画の「燃えよドラゴン」は気に入って、2回観たが、ナント2回目は親父を誘って観に行ったことだ。
プロレス好きの親父なら、きっと気に入ると思ったからだが、口数の少ない人だったので、実際どう思ったのかは分からない。
だが珍しく息子に映画に誘われて、嬉しかったと思いたいし、思っていたに違いない。
親父と二人で映画を観たのは、後にも先にもその一回だけで、大人になってからも二人で出歩いたり、飲み歩いたりしたことは一度もない。
まあ親父は私と違い、下戸で全くお酒を飲まない人だったんで、一緒に飲み歩くことはないのだが・・・。
記憶の奥底に埋もれていた、懐かしい記憶が蘇った瞬間だった。
どうも新京極の「美松会館」は、オヤジとのレアな思い出の場所だったようです。